1. 長期留学とは
長期留学とは、一般的に6ヶ月〜数年間、海外の教育機関に在籍して学ぶ留学スタイルです。
語学学校の長期コースから、カレッジのディプロマ課程、大学の学部・大学院課程まで幅広く含まれます。
短期留学と異なり、多くの場合、渡航先の学生ビザ(カナダ:スタディパーミット/アメリカ:F-1ビザ)の取得が必要になります。
2. 長期留学のメリット
・語学力を実践レベルまで引き上げやすい
長期間現地に滞在することで、授業外でも英語に触れる時間が圧倒的に増える
・正規の学位・ディプロマの取得が可能
大学・カレッジの学部課程や大学院課程に正規入学し、現地で通用する学位を取得できる
・卒業後のキャリアパスにつながる制度がある
カナダでは卒業後就労許可(PGWP)、アメリカでは実務研修(OPT)など、卒業後も現地で就労経験を積める制度が用意されている
3. 対象となる方
- 海外の大学・カレッジで正規の学位・ディプロマを取得したい方
- 就職・キャリアアップのために、実践的な英語力とグローバルな経験を積みたい方
- 語学力を基礎からじっくり時間をかけて伸ばしたい方
- 長期的な移住・海外キャリアの可能性も視野に入れている方
4. ビザ・法的手続きの基本
長期留学では短期留学と異なり、正式な学生ビザの取得とそれに伴う継続的な在籍管理が必要になります。
カナダの場合(スタディパーミット)
カナダで6ヶ月を超えるプログラムに就学する場合、原則としてスタディパーミットの取得が必要です。申請にあたっては、指定学習機関(DLI: Designated Learning Institution)への入学許可に加え、学費・生活費・帰国旅費を賄えるだけの資金証明、犯罪経歴証明(必要な場合)、健康診断(必要な場合)などが求められます。
スタディパーミット保持者は、条件を満たせばキャンパス外で週24時間までの就労が認められています。また、卒業後は一定の条件のもとで、最長3年間のポストグラデュエーション・ワークパーミット(PGWP)を取得できる場合があります。
(出典:カナダ政府公式(IRCC), https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/study-canada/study-permit/eligibility.html)
(出典:カナダ政府公式(IRCC), https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/corporate/transparency/transition-binders/deputy-minister-2026/international-student-program.html)
アメリカ・ハワイの場合(F-1ビザ)
アメリカで長期の正規留学をする場合は、SEVP(学生・交流訪問者プログラム)認定校に入学し、学校から発行される「Form I-20」をもとにF-1学生ビザを取得する必要があります。手続きの主な流れは、SEVP認定校への出願・入学許可 → I-20の受領 → SEVIS I-901手数料(F-1の場合350ドル)の支払い → 米国大使館・領事館でのビザ申請、という順序です。
F-1ビザでの入国は、I-20記載のプログラム開始日の30日前から可能です。留学期間中は「フルタイムでの就学」を維持する義務があり、キャンパス内での就労は一定条件下で認められていますが、キャンパス外での就労には別途許可が必要です。卒業後は、専攻分野に関連する実務経験を積む「OPT(Optional Practical Training)」を、最長12ヶ月(STEM分野は最長24ヶ月延長可)利用できる制度があります。
(出典:米国国土安全保障省 Study in the States, https://studyinthestates.dhs.gov/students/prepare/paying-the-i-901-sevis-fee / ICE, https://www.ice.gov/sevis/students)
(出典:VisaCalm, https://www.visa-requirements.io/visa-requirements/usa/student-f1/)
5. 期間の目安
- 語学学校の長期コース:6ヶ月〜1年程度
- カレッジのディプロマ・certificate課程:1〜2年程度
- 大学の学部課程:4年程度(パスウェイプログラム経由の場合は準備期間が加算される)
- 大学院課程:1〜2年程度(専攻による)
6. 費用の目安
カナダ統計局(Statistics Canada)の2026年データによると、留学生の大学授業料の平均は、学部課程で年間約41,746カナダドル(約480万円)、大学院課程で年間約24,028カナダドル(約276万円)です。授業料は州によって大きな差があり、2025/2026年度はオンタリオ州が約49,802カナダドル(約573万円)と最も高く、ニューファンドランド・ラブラドール州は約18,867カナダドル(約217万円)と最も安くなっています。
(1カナダドル≒115円で換算。2026年9月2日時点の相場に基づく参考値です)
(出典:EduCanada(カナダ政府公式), https://www.educanada.ca/programs-programmes/education_cost-cout_education.aspx?lang=eng / Go Far Global, https://www.gofarglobal.com/study-canada/tuition-fees-canadian-universities-international-2026)
7. よくある質問(FAQ)
Q1. 英語スコアが基準に届いていなくても長期留学はできますか?
学校によっては、ESL・パスウェイプログラムを経由して正規課程へ進学できる「条件付き入学」の制度があります。詳しくは当塾のパスウェイプログラム解説記事もあわせてご覧ください。
Q2. スタディパーミット・F-1ビザの申請にはどのくらい時間がかかりますか?
申請先の国・時期・個人の状況によって処理期間は変動します。渡航予定が決まり次第、できるだけ早めに準備を始めることをおすすめします。最新の処理期間の目安は、各国公式サイト(IRCC/米国大使館)でご確認いただけます。
Q3. 留学中にアルバイトはできますか?
カナダでは、条件を満たすスタディパーミット保持者はキャンパス外で週24時間までの就労が可能です。アメリカのF-1ビザ保持者は、キャンパス内での就労は一定条件下で認められますが、キャンパス外での就労(CPT・OPTなど)には別途許可が必要です。 (出典:カナダ政府公式(IRCC)/ VisaCalm、前掲)
Q4. 卒業後、現地で働くことはできますか?
カナダでは条件を満たせば最長3年間のPGWP、アメリカでは専攻分野に関連したOPT(最長12ヶ月、STEM分野は延長可)を利用できる制度があります。ただし、いずれも永住権や長期就労を保証するものではなく、別途申請・審査が必要です。 (出典:カナダ政府公式(IRCC)/ VisaCalm、前掲)
8. 無料相談
長期留学は、語学力の向上だけでなく、正規の学位取得や卒業後のキャリア形成にもつながる大きな投資です。一方で、カナダとアメリカ(ハワイ)ではビザ制度・費用体系・卒業後の就労制度が異なるため、進学先ごとに正確な情報を把握した上で準備を進めることが欠かせません。
当塾では、志望校選定から出願書類の準備まで一貫してご案内しています。まずは無料相談で、目的・予算・期間に合った留学プランについてお気軽にご相談ください。
本記事の情報は執筆時点(2026年)の公開情報に基づきます。ビザ・費用に関する制度は変更される場合があるため、出願・渡航前に必ず各公式機関(IRCC・米国国務省・DHSなど)および志望校の最新情報をご確認ください。
