日本人は英語ができないと言われることがありますが、できないというよりはとても真面目に努力されている方が大半であるのにも関わらず、その成果が出にくい(見えにくい)と思います。
ひとつは英語学習の方法にありそうです。
今期末の中学生のテストで、「~のみ、~だけ」 を英語の単語で書きなさい、という問題があり、答えは just でした。
日本語に当てはめさせるこの答えには、onlyも該当すると思いますが、テスト範囲で学習している単語はjust なので、生徒さんたちは「just」を書かなければならないようです。
(この場合、only、just どちらも正解です。)
どのようにonly と justは違うのか?
言葉を学ぶ面で一番重要である、どのような時にどう使うのかいうのは教えず、日本語に該当する英語を書かせるのが今の中学校と高校のテストです。
中学校、高校では英語の単語テストは、〇〇は〇〇と書かせる単語が大半です。
英語を話せる人材の育成、という目標を掲げる一方で、言葉の使い方を教えない英語学習でどのようにして中学生高校生は英語を使い、話せるようになるのでしょう?
例えば、
◎meet =「 」意味を書きなさい
のような単語テストをしています。
meet = 会う、という意味はよく知られていますが、meetには要求や条件を満たす、支払う、などの意味もあります。
使い方や表現までしっかり覚えていると 「彼はあなたの期待に応えるでしょう」と表現する時に
He will meet your expectations. と、meet という語彙の使い方ができます。
meet =「人に会う」という一つの意味だけを覚えるだけの学習になると、言葉としての広がりの力を持つことが難しいのです。
もう一つ、鹿児島県だけなのでしょうか?いろいろな中学校で宿題として行われている「英語の単語をひたすらノート1ページ書かせる」宿題。あれは、脳を一切使わない単純作業以外の何物でもありません。ひたすら、単語をノートに写し、1ページ満たすと宿題が終わります。
当塾は、単語(語彙の使い方)には非常に気を使って教えています。
単語を適切に使えなければ英検などの面接でも表現ができませんし、国立大学二次試験の英作文などは大変苦労すると思います。
単語を強制的に暗記させる ➡
本人は覚える気がないからすぐに忘れる➡
英語が書けずにテストや模試で結果が出せない➡
英語に対して自信を失くす➡
英語の勉強をしない、英語力が下がり続ける
この最悪の悪循環は絶対に避けたいものです。