高校生の英語力は二極化しているように感じます。
1.英語が好きで得意、学校の英語の成績も模試も安定している方へ
英語文法力、構文も含めて文法に自信があるなら次のステップへ進みましょう。
特に読解力は不可欠です。大学入試の英語長文は丁寧かつ深い読解力が必要になります。
また、語彙は多ければ多いほど大学生活でも有利です。
高校では学習しない範囲までの語彙知識まで身につけることが重要になるでしょう。高校で広く使われているターゲット1900の単語本だけでは語彙量は不足します。与えられたものだけではなく、海外のニュースを見たり、英文を多く読みながら積極的に語彙を覚え使うことを意識していきましょう。
特に県外、関西関東などの大学に進学予定の方は、大学で必要とされる英語レベルをしっかりと把握して準備を進めると、大学でも自信をもって学習がスタートできます。
客観的に自分の英語力を判断できる機会にチャレンジしましょう。
2.高校の英語が苦手、テストの成績が不安定、英語の勉強方法がわからない方へ
この「英語が苦手」な生徒さんは更にA、B二つのタイプに分けることができます。
●Aのタイプの方は、「英語学習に時間をかけなかったため」英語が苦手な方です。
英語のテストはいつも平均点あたり、中学までは英語はできると思ってきたけれど、、。
高校生になったとたんにどう勉強すればいいのか、何から手を付けるのかわからない方。
苦手なところを把握する、苦手箇所を繰り返す⇒学びを続ける⇒確認作業をする、と繰り返し英語の学習を継続することができることで英語力が伸びていきます。
実際に半年を超えると英語力が劇的に上がる方も少なくありません。
大学受験を考えているなら、まずは大学合格が一番の目標だと思います。
学校のテストだけに追われる生活をしないこと。
長期的な視野と計画性を持つこと。
あなた自身の真の英語力を上げるためだけに学びましょう。
●Bのタイプの方は、英語の基礎力が不安定で、英語が苦手だと強く感じている方です。
このBタイプの大半の方は高校3年生でも中学3年生の英語文法が不安定です。
英語が苦手だと感じている高校生の方は、下の文を英語で書けますか?
①「お兄さんが有名な俳優だというのは彼女ですか」
②「鈴木さんという名の男性を覚えています」
③「壁にかかっている絵は2年前に姉からもらったものです」
もし、高校生でこのような文がすぐ出てこない場合は、中学3年生くらいの英語からやり直す必要があります。
基礎ができないうえにどんどん英語を入れようとしても全くできないばかりでなく、苦痛しか感じなくなるからです。
語彙を覚える努力ができない、復習ができない、日々の勉強ができない、というケースはどんな塾でもどんな環境でも英語力が劇的に上がっていくことはないでしょう。
逆に、高校2年生でも3年生でも、少しずつ英語ができるようになると、ぐっと英語力が上がり希望の大学に合格できたという方も多くいらっしゃいますので、とにかく早い時期に英語をあきらめないこと、一刻も早く早急に対策を把握することが大切です。
焦らずに一つ一つ覚えることを重ねましょう。丁寧に英語を学ぶことは時間がかかり、面倒な作業の連続ですが、続けていく努力が結果を生みます。
大学生、社会人になった自分の未来のためにこの時期にしっかり英語を学ぶ意識を持ってください。
ご自身にとって英語学習は何がベストなのか、何をすれば目標を手が届くのか、そして何を「今」すべきなのか強く意識しましょう。