中学生から高校生への英語学習の移行

当塾では高校生が主体の塾ですが、中学生の方も在籍しています。

(当塾の中学生の授業は高校生までの学習範囲を含むため英検準2級~2級程度の英語力をお持ちの方、もしくはそれに準ずる英語学習意欲のある方になります)

 

中学の三年間は英語の基礎学習の時期であると同時に、英語に対して興味を持ち、意欲的且つ持続的に学習するために英語嫌いにさせない、英語に苦手意識を持たせない、ということが非常に重要であると私は考えます。

 

現在の中学一年生の英語の教科書をご覧になったことがありますでしょうか。

少し前までは中学二年生で学習していた内容が中学一年生の早い時期に含まれるようになりました。

過去形や動名詞など様々な文法、表現が中学一年生の学習を始めてすぐに出てくること、それに付随する語彙や熟語がとても多くなっていることなどで驚かれると思います。

 

以前もこのブログで書いたことがありますが、英語は言語なので使用場面によって表現が異なりますが、今の教科書では一つに書かれています。

例えば「分かる」と言う表現に対して英語のワークブックでは I see・ I understand・ I know・ I get it,のように複数の答えがありますが、例えば、一学期のワークブックには [分かりました:I understand.]だったのに、二学期は[分かりました : I got it.] になってるのはなぜなんだろう?

と思うはずです。使い方やなぜこういう意味なのかわからないままひたすら暗記して覚えていくのは大変だと思います。

 

文法もどんどん進んでいくので、例えば 「私は自転車を二台持っています。」の英文は書けたとしても、「このサイトには美しい写真がある」を英語で書きましょう、という問題には「写真がある??」とはどう書くんだろう、となって書きにくくなります。

 

日本語をそのまま英語に変換させる、暗記させて書かせると表現する英語力が育たないため、限界が来ます。

 

中学校のテストの範囲内容を覚えて書けることと、中学三年間で英語の表現する力を確実に身につけられたか、ということは大きな隔たりがあります。

特に当塾では中学生の方には語彙力はもちろん熟語や英語表現に重点を置いた学習をしています。

 

高校への進学後の英語学習を見据えて、英語を嫌いにさせず、着実に英語力の土台を付ける期間として中学三年間はとても大切なのです。

中学生の時期は語学として表現力の礎を築くために一番適している時期と思います。